2015年1月31日土曜日

社のある道 立川編「阿豆佐味天神・立川水天宮」その二

どうもご無沙汰しております!

社のある道 立川編その二です。


猫好きにはといいつつ、猫出てこなかった前回・・・今回ついに真相が明らかに!

というわけで、摂末社を見ていきたいと思います。



こちらが通称猫返し神社こと、「蚕影神社」です!

狛犬ならぬ、狛猫さまがこちらを見つめています。


かなり見づらいですが御由緒。
養蚕では害獣となるネズミ捕りのために猫が大切にされていたことから、猫と縁のある神社に。

こちらにお願いしたら、居なくなっていた猫が帰って来たという実話から、猫返し神社と呼ばれるようになりました。

本家は茨城県にあります。


実は蚕影神社以外にも八つの神社のお社となっています。
ご利益の宝庫ですね・・・


うーむ、つぶらな瞳。


ちなみに、狛犬さまもちゃんと居ます。
右の狛犬さま、毛並み良し。


左の狛犬さま。


よーく見ると拝殿の中にも愛らしい猫さんが。


そしてお隣、「立川水天宮」。
ご利益はもちろん、安産・子授けの守り神様です。


こちらが拝殿。


わかりやすい立て札。
水天宮という時の両側が御祭神の名前になっています。

祭神は「天御中主大神」・「安徳天皇」・「建礼門院」・「二位ノ尼」ですね。

「天御中主大神」は古事記において、天地初発(天と地が最初に現れたとき)に最初に現れた神様です。宇宙の中心とも表され、同じ始まりの神さまということで、古代イラン・インドの最高神ヴァルナと同一だと考えられています。

「二位ノ尼」(平時子)→「建礼門院」(平徳子)→「安徳天皇」
という流れで、親子三代で祀られています。
壇ノ浦の戦いで落ち延びた平家の官女が、現在の筑後川あたりに平家の霊を慰めるために祠を建てたことが始まりです。
ちなみに上記の平時子と安徳天皇は壇ノ浦の戦いの後に入水、徳子は生き延びて出家したといわれています。

なるほど・・・水天宮ってあちこちにありますけど、悲しい歴史の上に建てられたものだったんですね・・・


悲しい歴史とは裏腹に、何やら可愛らしいものが・・・


こちら犬の張子だそうで、犬の出産が軽いことから因んでいます。
妊婦さんは5ヶ月目に入った戌の日に安産祈願を受けて、腹巻を巻くと良いといわれているそうです。
各月の戌の日は神社のHPに載っています。


こちらの狛犬さまの顔も、とっても優しそうです。


右の狛犬さま。ぬいぐるみのようですね・・・


他にも安産に関連して、


歯固め石納め所もありました。
歯固め石とは、昔からの風習で子供の生後100日前後に、「食べ物に困らないように・丈夫な歯が生えるように」という願いを込めて、氏神様から頂いた石を口に当てるというものです。

昔は子供が大きくなることが結構難しい時代でしたから、色々と祈願をして大切にされていたんですね。


さらにお隣の、


唐子手水鉢。
など珍しいものも見たところで・・・


一礼して神社を後にしました。


帰りの武蔵砂川駅から見えた富士山。

今日も一日に感謝!

というわけで、立川編完結です。

「阿豆佐味天神・立川水天宮」のHPはこちらから http://www.azusami-suitengu.net/

以上、社のある道 立川編でした。


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